オーストラリアに暮らし始めるにあたって、必ず必要になるものの一つが現地の銀行口座です。
今回はワーキングホリデーや留学などにおすすめの【ANZ Bank】と、永住者におすすめの【Commonwealth Bank】について記事を書きます。
とくに日本へ里帰りをする永住者にとって【Commonwealth Bank】の【Travel Money Card】は、とても便利です。

【Travel Money Card】についての情報が、今回の記事で一番お勧めしたい銀行情報です。
その他にもお得な情報を詳しくご紹介します!
個人の銀行は【ANZ Bank】夫婦の銀行は【Commonwealth Bank】
オーストラリアにワーキングホリデービザで初めて来たときに、私が最初に作った銀行口座は【ANZ Bank】の普通口座でした。
実は今でも私の個人の銀行口座は【ANZ Bank】のままです。
【Commonwealth Bank】の口座を作ったのは、夫と結婚した後になります。
ちなみに夫は夫で自分の銀行口座を他バンクに持っています。
結婚を機に二人のジョイントアカウント(共同名義口座)として、【Commonwealth Bank】で新たに口座を開設しました。
まずは【ANZ Bank】から順番におすすめ理由を解説していきたいと思います。
ワーホリ&留学で【ANZ Bank】がおすすめな理由
ワーホリ&留学で【ANZ Bank】がおすすめな理由は以下の3点です。
- 東京と大阪に支店があるという安心感
- 日本人や日本語が通じる銀行員が働く支店がある安心感
- オーストラリア4大銀行の1つという安心感
とにかくすべてが安心感に始まって安心感に終わっています(笑)
自分が必死に貯めた100万~150万円のお金を動かすのに、安心感は外せません!
そして、一番の決め手は、②番の日本語が通じる店舗があるということでした。
とにかく当時はほとんど何も英語で話せないわけですから、大きなお金がどうなるのか全然理解できないという状況は避けたかったのです。
日本語が通じるANZの銀行員さんと留学サポート会社の人の同行で、現地に到着したその日にすんなり銀行口座を開設することができました。
①番については日本の支店を利用したことはないのですが、9000円ほどの手数料がかかるのが問題なければ、日本で事前に銀行口座を開設できるそうです。
また、今はオンラインでも口座が開設可能だそうです。便利ですね~。
この場合手数料もかからなくてお得ですが、サイトのすべてが英語なので少し難しく感じるかもしれません。
My First Stepさんのページで手続きの仕方が詳しく乗っていたので、ネットで事前に口座開設をしておきたい方はこちらのページのオンラインで口座開設を参考にしてみて下さい。
渡豪前に口座が開設できれば、事前に日本の銀行からANZ銀行の口座に海外送金をすることが可能です。
なるべく換金率が良く手数料の安い銀行を探して、日本円を豪ドルに換金後、海外送金しておきましょう。
現地のANZ銀行にて、本人確認などの手続きを行った後、現金引き出しなどを含めた全ての利用が可能になるそうです。
さて次は、永住者におすすめの銀行【Commonwealth Bank】の解説をしていきます。
永住者に【Commonwealth Bank】がおすすめな理由
永住者に【Commonwealth Bank】がおすすめな理由は以下の3点です。
- 【Travel Money Card】(現地通貨の現地ATM引出し口座)が無料で作れて、日本帰国時に非常に便利
- 【Travel Money Card】以外にも、オンライン上で普通口座【Smart Access】と紐づけできる口座が多数ある
- オーストラリア4大銀行の1つという安心感
【Commonwealth Bank】をお勧めする最大の理由は、【Travel Money Card】という日本帰国時に大変便利な現地通貨引き出し口座の存在です。
【Travel Money Card】は、普通口座である【Smart Access】とネット上で紐づけできる預金口座です。
この【Travel Money Card】が利用できるようになってからは、日本へ帰国する度に利用していてとても助かっています。
これが夫婦の口座を【Commonwealth Bank】にしておいて良かったと思う一番の理由です。
では早速、【Travel Money Card】のご紹介をしたいと思います。
便利すぎる【Commonwealth Bank】の【Travel Money Card】のご紹介!
【Travel Money Card】は、永住者が日本に帰国する際に必要になる日本円を貯めておける口座です。
何が便利すぎるかというと、日本のセブンイレブンなどのATMから用意しておいた日本円をいつでも引き出すことができることです。
日本円の他にも米ドル、ユーロなど全部で13ヵ国の通貨が貯められます。
それでは【Travel Money Card】の使い方を詳しく説明します。
- 【Travel Money Card】をネットか銀行窓口でオーダーする。(カード発行料無料)
- 普通預金の【Smart Access】から【Travel Money Card】の口座へオーストラリアドルを移動する。(ネット上で簡単にできます)
- 日本円への換金レートが良くなったら、【Travel Money Card】に移動しておいたオーストラリアドルを日本円に換金して、日本円をこの口座に用意しておく。
換金レートが良くなるタイミングを計れる点がポイント高い!!
(手数料は無料ですが、換金レートは【Commonwealth Bank】の換金レートになります) - 日本滞在時に7イレブンなどVISAが扱えるATMを利用して、換金済みの日本円を現金で引き出す。(この時【Travel Money Card】側の引落手数料が$3.50ほどと、日本のATM利用料が2019年時点で220円ほどかかりました)
- VISAカードの取り扱いのあるお店では、そのままVISAデビットカードとしても使えます。
(この方法だと、上記のようなATM現金引出しの際にかかる手数料は一切かかりません。) - オーストラリアに帰国後、換金率がいい時に残った日本円をオーストラリアドルに換金して普通預金の【Smart Access】に戻してもいいし、そのまま日本円として後の日本滞在用に取っておいてもいいし、どちらでもいいと思います。
日本円を【Travel Money Card】に貯める
【Travel Money Card】は口座維持費などはかからず、ネット上で普通預金【Smart Access】から資金を移動し、日本行きのために少しずつこの口座に貯めていくことができます。
そして、為替の換金レートが良くなったタイミングを見計らって、日本円に換金するだけです。これを繰り返すことで、【Travel Money Card】の口座に日本円を貯め続けることができます。
ちなみに、必要であれば日本円だけでなく、全部で13通貨を同じように貯めておくことができます。
日本円を【Travel Money Card】で使う
【Travel Money Card】は、現地でVISAデビットカードとして利用できます。
この場合、手数料が一切かからないので、可能な限りVISAデビットカードでの支払いをすることをお勧めします。
日本円のVISAを扱うATMから日本円の現金を引き出す際には、オーストラリア(約$3.50)と日本(約220yen)の両方で手数料がかかってしまうからです。
どうしても必要な現金は10万円などの大きめの額で引出して、引出し回数を減らすことで手数料の節約を図りましょう!!
【Travel Money Card】の日本円が無くなっていた場合に、カードを使うとどうなるの?
VISAデビットカードを利用した際に【Travel Money Card】口座内の日本円が無くなっていた場合や、足りなくなった場合には、普通預金【Smart Access】から自動的に引落しになります。
VISAの換金率が【Commonwealth Bank】の換金率よりも良いのか悪いのかは、その時の為替によって違うので一概には言えないですが、【+4%の無駄な換金率】は払ったら負けです(笑)
日本滞在中は【Travel Money Card】にある日本円の残高に、いつも注意を払っておくことが重要になります。
日本円が少なくなってきたら、ネットやアプリで普通預金の【Smart Access】から【Travel Money Card】へお金を移して、【豪ドル→日本円】への換金を【Commonwealth Bank】の換金率で済ませておきましょう。
このようにして、日本円の補填を定期的にしておけば、【Travel Money Card】の日本円が足りなくなるような事態は避けられます。
口座内にいつも日本円が用意されていれば、【Travel Money Card】をVISAデビットカードとして各VISA取り扱い店舗で利用でき、その際手数料も一切かからないので、非常に便利でお得です。
(ATMから日本円の現金を引き落とす際には手数料がかかります)
普通口座【Smart Access】にリンクできる便利な口座
【Commonwealth Bank】では、【Travel Money Card】以外にも普通預金【Smart Access】との紐づけが簡単にできる口座や、定期預金や年金口座などがあります。
- NetBank Saver : Smart Accessは利息が付かないが、この口座は0.05%(残高×0.0005)利息がつく。(残高が$50,000未満の場合。残高が上がるごとに利率も上がります)
- GoalSaver: 毎月入金し、月末の残高が月初よりも多ければ、通常利息0.05%(残高×0.0005)にボーナス利息0.40%(残高×0.004)がつく。合計利息0.45%(残高×0.0045)
- Term Deposits: 1年の定期で年利0.60(残高×0.006)利息がつく。
- Youthsaver: 残高が多くなっていれば、通常利息0.05%にボーナス利息0.75%(残高×0.0075)がつく。合計利息0.80%(残高×0.008)。ただし$50,000まで。それを超えた分の残高には通常利息のみが付きます。
- Pensioner Security Account: 退職後のお金や年金を受け取る口座。利息は預金額によって0.01%~0.25%。
利率は2020年12月3日現在のもの。
私達夫婦は、Term DepositsとPensioner Security Account以外のすべての口座を持っています。
口座をたくさん持っていても、全てネット上で普通口座【Smart Access】と紐づけられているので、各口座間のお金の移動は簡単にできます。
給与の入金、各種支払いなど、通常の入出金は利息の付かない普通口座【Smart Access】で管理し、そこから定期的に利息の付く【GoalSaver】と【NetBank Saver】にお金を移動しています。
通常利息0.05%(残高×0.0005)の付く【NetBank Saver】には、普通口座【Smart Access】が足りなくなった時に補填するための予備のお金を入金しています。
【通常利息0.05%+ ボーナス利息0.40%】が目的の【GoalSaver】にはすぐに手をつけなくてもいいお金を入金し、ボーナス利息を稼ぎます。
そして、【Youthsaver】には子供達のお金を毎年1回、少しずつ貯金しています。
おわりに
オーストラリアの4大銀行の中で、私自身が長年利用してきている【ANZ Bank】と【Commonwealth Bank】の魅力をご紹介させていただきました。
長年の間十分便利に使えているので、この先年利に大差が出ない限り、このまま【ANZ Bank】と【Commonwealth Bank】を使い続けていくと思います。
ちなみに、オーストラリアでは自分の銀行のATMを使えば利用手数料は無料です。
そして、設置ATM数がダントツ1位なのが【Commonwealth Bank】です。だいたいどこへ行っても【Commonwealth Bank】のATMがあるので、無料で使えてとても便利です。
オーストラリアに来たばかりの時や、ビジネスビザや永住ビザで長期滞在が決まった際に、この記事が銀行を決めるための参考になれば、とても嬉しく思います。
今年も残り1ヵ月を切りましたが、コロナに気をつけて健康第一で今年を乗り切りましょう!
それでは、また! Stay Safe!!
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