本日は《if only + 仮定法過去》、《if only + 仮定法過去完了》、《直接話法 + 倒置》の英文法を学習します。
以前、『Millions of cats』(100まんびきのねこ)の絵本紹介とその絵本英単語を紹介する記事を書きました。
その中で英単語【sigh】を学習する際に下記の例文を使いました。

“If only I had a car!” sighed the young man.
「車がありさえすればなぁ!」と、その若い男はため息をついた。
上記の一文では、《if only + 仮定法過去》と《直接話法 + 倒置》が使われています。
「If only ~(~してさえいればなぁ、~でありさえすればなぁ)」はよく使われる表現です。
では、順番にそれぞれの文法表現を学習していきましょう!
《if only + 仮定法過去》 = 現在の事実に反する願望

“If only I had a car!” sighed the young man.
「車がありさえすればなぁ!」と、その若い男はため息をついた。
「If only + S (主語) + V (動詞の過去形)」で、「~してさえいればなぁ、~でありさえすればなぁ」という現在の事実に反する願望を表します。

この例文では “If only I had a car!” と言っているので、現在車を持っていなくて、その事実と反する願望を「(今現在)車を持ってさえいればなぁ!」と述べているのですね。
《if only + 仮定法過去完了》= 過去の事実に反する願望
ちなみに、《if only + 仮定法過去完了》の形もあります!
この場合、「If only + S (主語) + had + V (動詞の過去分詞形)」で、「~してさえいたならなぁ、~であったならなぁ」という過去の事実に反する願望を表します。

この場合例文は、 “If only I had had a car!”となり、過去のその時点で車がなく、その事実と反する願望を「(あの時)車を持ってさえいたらなぁ!」と言い表しています。
《直接話法 + 倒置》
「話したこと」をそのまま伝える際には ” ” (ダブルクオーテーション)を使って、直接話法で伝えます。
通常、「話したこと」は 主語S + 動詞V の後に来ます。

The young man sighed “If only I had a car!”
その若い男は「車がありさえすればなぁ!」と、ため息をついた。
そして、「話したこと」を強調するために文頭に持ってくると、主語S + 動詞V がその後に来ます。

“If only I had a car!” the young man sighed.
「車がありさえすればなぁ!」と、その若い男はため息をついた。
さらに、文末に来ている主語Sと動詞Vを入れ替える《倒置》を使用することで、読み上げるリズムを整えます。絵本などで大変よく使われています。

“If only I had a car!” sighed the young man.
「車がありさえすればなぁ!」と、その若い男はため息をついた。
おわりに
このように単語は基本的な単語であっても、絵本でありながら、文法的にはなかなかのレベルと思われる《仮定法過去》や《倒置》が普通に出てきたりします。
文法というのは、教科書などで勉強すると割としっかり理解もできますし、あまり難しくは感じない場合もあります。
しかしながら、この英文法を実際の英会話で使いこなせるようになるのは、とても難しかったりします。
特に《仮定法過去》や《仮定法過去完了》は、動詞の時制によっては混乱してしまう事があります。
習得すべき英文を口に出してひたすら訓練あるのみです!
まずは短い英文でサラッと言えるように繰り返し練習してみましょう!!

“If only I had a car!”
「(今現在)車がありさえすればなぁ!」
《仮定法過去》《仮定法過去完了》の使い分けが会話中にサラッとできるようになれば、英会話の上達を実感できることでしょう。
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