オーストラリアの小学生が受けるプレゼンテーション教育とは??【パブリックスピーキングの力:Public Speaking Skills】【スピーチの力:Speech Skills】を鍛える教育

プレゼンテーション子供の教育


全てのビジネスだけでなくそれぞれの人生の節目においても、プレゼンテーションのスキルはとても重要な役割を果たします。


プレゼンテーションを成功させるためには、その資料となる原稿をしっかりと作成するのはもちろんですが、それ以上に重要になってくるのが【パブリックスピーキングの力:Public Speaking Skills】、【スピーチの力:Speech Skills】です。

説得力のあるプレゼンテーター、プレゼンター(話し手)になれば、自分自身に十分な自信を持つことができ、人間的魅力に溢れ、人が傍に集まりたくなる存在になることができます。


これからの未来を生きる子供達にとって、【パブリックスピーキング(スピーチ)】のスキルは大きな力を持つことになるでしょう。


子供の頃から少しずつこのスキルを練習し訓練することで、確実に自分の物にして欲しいスキルと言えます。

ハードスキルとソフトスキル+思考力で力を最大限に発揮する!!


プレゼンテーションの情報収集などの原稿作りがハードスキルだとすると、人前でのスピーチを行うパブリックスピーキングはソフトスキルになります。


ハードスキルとは主に知識や手法や技術のことで、会計、マーケティング、プログラミング、各専門分野の知識など、勉強して身につけるスキルです。


日本ではこのハードスキルがいかに高いかがこれまでは注目されてきましたが、今後は日本でもハードスキルだけだと仕事で活躍するのは難しいかもしれません。

ハードスキルの多くは、将来AIなどで代用できる仕事になってしまうのではないか?という不安もあります。


その一方でソフトスキルとは、プレゼンテーション、マネジメント、コーチング、リーダーシップ、交渉力など、人と人とのつながりの中(コミュニケーション)で必要となるスキルです。


ソフトスキルは勉強して学ぶよりも、仕事をしながら(場数を踏んで)その経験から身につけていくスキルだと思います。

  1. 自分の考えをハードスキルを駆使して原稿にまとめる力
  2. ソフトスキルを通して聞き手へ効果的に自分の考えを伝える力
  3. 思考力を発揮して趣向を凝らす力

それら全ての力(スキル)をバランスよく機能させることでプレゼンテーションを成功へと導きます。


オーストラリアでは、そんなプレゼンテーションのスキルを磨くために組み込まれている教育があります。


私はこれをプレゼンテーション教育、略して【プレゼン教育】と呼んでいます。

幼稚園の時からプレゼン教育を受けるオーストラリアの子供達


プレゼンテーション教育は幼稚園から始まりますが、小学校低学年位まではまだ下準備段階です。


これを学校では【ショウ&テル:Show & Tell】と呼んでいます。


【ショウ&テル:Show & Tell】では、プレゼンテーションの成功に必要不可欠な【パブリックスピーキングの力:Public Speaking Skills】、【スピーチの力:Speech Skills】を養います。


私が働いている南オーストラリア州立の幼稚園では、子供達が入園してすぐに「家族の紹介ポスター」が親子への宿題として出されます。


これは幼稚園で最初の【ショウ&テル:Show & Tell】を行うための資料となります。

家族やペットについて名前や続柄、(移民国家なので)出生国などの説明書きを添えた写真付きのポスターを持って、子供達は他の園児たちの前に立ってスピーチをします。


家族の中に外国で生まれ育った人がいるならば、そのプレゼンテーションは子供達の最初の【ダイバーシティ教育】にもつながります。


オーストラリアでもほとんどの子供がこの時が初めての【パブリックスピーキング(スピーチ)】経験になると思います。

なので、みんな声が小さかったり、前を向けなかったり、何も話せなくなったり、ひたすら拒否したり…と、まぁいろいろと大変です(笑)


子供によっては大半を先生が説明して、その子はみんなの前にただ立っているだけのこともあります。


ですが、そんな失敗も含めたくさんの経験を積み重ねていくことが、まさに【パブリックスピーキング(スピーチ)】の練習と訓練になります。


そしてこの家族ポスターを皮切りに交代でみんなの前に立って、自分の考えや知り得た情報などを話す機会がほぼ毎日のように設けられるようになります。


そうすることで子供達は、小学校に入学する頃には人前で話すことにある程度慣れた状態になっています。

ショウ&テルからプレゼンテーションへ


【ショウ&テル:Show & Tell】では、ポスターや絵画などの工作、家にある自分のお気に入りのオモチャや紹介したい道具など、実在するものに関してスピーチを行います。


その週や月ごとのテーマが設けられることもあります。


【ショウ&テル:Show & Tell】のために持参する作品や物などについて、簡単な資料を作成することもありますが、小学校低学年までは簡単なメモ程度のものです。


この資料が学年が上がるごとに内容の濃いものになっていきます。


そして、小学校高学年では【ショウ&テル:Show & Tell】は、立派な【プレゼンテーション:Presentation】に形を変えます。


作成するその資料はもうメモなどではなく、パワーポイントなどを使った正式なプレゼンテーションの資料や原稿となります。


【ショウ&テル:Show & Tell】で実在していたものに関してスピーチをしていたのに対して、小学校高学年でのプレゼンテーションでは、課題に沿って情報検索・集計し、それをもとに自分なりの考えまとめ、人前でのスピーチを行います。


このプレゼンテーションを行う際に重要になってくるのがパブリックスピーキング(スピーチ)のスキルです。


ハードスキルで作り上げた資料・原稿をもとに、幼稚園から養ってきたパブリックスピーキング(スピーチ)のスキルを存分に発揮して、プレゼンテーションを行います。

プレゼンテーションスキルの重要さ


ビジネスの場面ではプレゼンテーションの力があればあるほど、結果に結びつくのは皆さんもご存じの通りだと思います。


そして人生の節目節目でも、プレゼンテーションはその力を大いに発揮します。


例えば親の希望と異なる進路に進みたい場合など、なぜ自分がその道に進みたいのかを親に効果的にプレゼンすることで、親に納得してもらい承諾を得ることができると思います。


また就職という人生の節目においても、いかに自分をプレゼンするかは採用面接での要となるでしょう。


日本人が海外で強気のビジネスを展開するのがなかなか難しいのは、学校教育の中でプレゼンテーションの力を養う教育に十分な時間が費やされていないからだと感じます。

国民的に控えめであることが美徳とされていることも関係しているかもしれません…。


強く自己主張をすることは慎むべきで、できることなら人にその機会を譲ってあげる余裕を持つことが大切だと教えられてきました。


それは確かに正しい事であり、日本人が我先にと争ったりしないことは世界で驚きと共に称賛されています。


ただ、その美徳が染みつきすぎて、自分の意見を主張しなくてはならない場面でもついつい控えめになってしまうことは、今後の日本の成長を妨げてしまうのではないでしょうか?

もっとプレゼン教育を取り入れよう! 広めよう!!


アメリカやオーストラリアではプレゼンテーションのカテゴリーは必ず学校教育に組み込まれています。

日本の教育機関にもこの【プレゼン教育】にもっと強い関心を示してもらいたいです。
できれば幼稚園や保育園から、少なめのグループで始めるのが望ましいですね。


日本の学校教育は2020年から新学習指導要領が全面実施されています。


新学習指導要領により新たに「外国語教育」や「プログラミング教育」などが加わることになっていますが、今後は【プレゼン教育】や【ダイバーシティ教育】にも、もっと力を注いでいって欲しいと思います。


何よりもっとたくさんの時間を費やして、一人一人の子供がプレゼンテーションに慣れる機会をたくさん作って欲しいです。


子供のころから練習と訓練を重ねれば、日本人が苦手な【パブリックスピーキング(スピーチ)】の力が自然と養われ、他国と引けを取らないプレゼンテーションが実現できるようになると思います。


「自分の考えや思いを相手にいかに効果的に伝えるか」を学ぶ【プレゼン教育】を続けることで、グローバルに活躍できる若者の育成がどんどん広まっていくのではないでしょうか?

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